【見た映画】「THE COCKPIT」
公開前だけれど、一足先に鑑賞しました。
▼あらすじ(KINENOTEから引用)
ヒップホップアーティストOMSBとBim、彼らの仲間たちがマンションの一室で楽曲を生み出していく過程を捉えたドキュメンタリー。「Playback」の三宅唱監督が、リスペクトしあう二人に曲の共同制作を依頼し、ユーモラスで愛おしい日常と刺激的な創作活動を記録、本作の中でしか聴けない曲「Curve Death Match」完成までを追いかける。
ものづくりの現場の「なまもの」を感じるドキュメンタリー
(※ネタバレ注意)
ヒップホップアーティストのOMSBとBimがコラボレーションし、楽曲を完成させるまでを記録したドキュメンタリー映画。 正直、彼らのことはこの映画を見るまで知らなかったが、若くして注目を集めるヒップホップアーティストのようだ。
舞台は何の変哲の無いマンションの一室。 固定カメラが据えられた机の上には音楽機材一式が置かれていてその様はまさに”コクピット”。 コクピットには機長のOMSB。その背後では機長の繰り出すリズムに身を任せて頭を揺らすBimと制作メンバー達。 時折、背後のメンバー達が「なんか自分の目っておかしくないすか?」「あ、それ自分だけが分かるヤツですね」と他愛のない会話を繰り広げると、 コクピットとその背後で世界が分断され機長一人だけが楽曲制作者となるのだが、その機長もふわっと背後の会話に参加するとまた世界が一つに戻る。 煮詰まるときもあれば、なんてことないアイディアが膨らんで形になっていくこともある。 リリック制作段階でもこのような光景が垣間見れるのだが、ものづくりの現場はとかくそういうものだ。
終盤、狭いマンションの一室を抜け出して外の景色を映しながら完成された楽曲が流れるシーンが 自分達の手を離れて世にリリースされた楽曲と重なってなんとも開放的。