コーヒー好き映画人の「とうきょう 映画くらしばなし」

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【観た映画】原恵一監督最新作「百日紅 〜Miss HOLUSAI〜」

ちょこっと解説

「カラフル」の原恵一監督最新作!
個人的にポストジブリ的な位置付けで見ていた。
でもそれは押井守監督なのかな?

百日紅 〜Miss.HOKUSAI〜

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=82873

解説(KINENOTEより引用)

江戸風俗研究家でもある漫画家、杉浦日向子の『百日紅』を「カラフル」(10)の原恵一監督がアニメーション映画化。葛飾北斎の娘、お栄を主人公に、江戸の街に生きる人々の姿を、四季の風景を交えて描く。声の出演は『ごちそうさん』の杏。制作は「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」のProduction I.G

Myレビュー

色彩、アニメーション表現、ドラマバランス良い作品。

原恵一監督の最新アニメーション作品ということで期待大で観に行った。
たまたま都合があったのだが5/23(土)の18:50の回は原恵一監督によるトークショーとメイキング映像の同時上映があるということで満員御礼。2012年頃から監督を追っていた制作舞台裏映像とともに原恵一監督がその場で解説を行っていた。
恥ずかしながら杉浦日向子さんについてはこの映画を通じて初めて知ったのだが弱冠24歳でこの「百日紅」の原作漫画を書いていたとのこと。

映画でも描かれているが主人公お栄(声:杏)と盲目の妹お猶(声:清水詩音)の関係性を縦軸に北斎の長女として、絵師としてたくましく生きて行く江戸の女性が繊細で華麗なアニメーションによって表現されていた。
合間合間に挿まれる、怪談的現象の表現方法はアニメーションならでは。
絵を描いていく過程で女性として人間として様々なことを経験し絵に落とし込んでいくお栄だが、妹の病が悪化とともに人間的な一面も見せる。
複雑な家族関係も同時描かれている所に共感した。

なんといっても丁寧に作られたアニメーション表現と、
椎名林檎の主題歌のマッチ感がたまらなかった。