コーヒー好き映画人の「とうきょう 映画くらしばなし」

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【見た映画】ロビン・ライトが本人役で主演!6月20日公開「コングレス未来学会議」

ちょこっと解説

フォレスト・ガンプ 一期一会」のロビン・ライトが本人役で主演している「コングレス未来学会議」。
6月20日公開予定作品。
実写と2Dアニメーションから構成される本編はかなり、濃い作風。
映画好きには刺激が強く面白く見れる作品では。アニメーションがいわゆるアニメじゃなくアート寄りなのも必見。

コングレス未来学会議

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=82887

解説(KINENOTEより引用)

自らの戦争体験を描いたドキュメンタリーアニメ「戦場でワルツを」が第81回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたアリ・フォルマン監督が、スタニスワム・レフのSF小説『泰平ヨンの未来学会議』を映画化。映画産業への皮肉を混ぜつつ、人間の飽くなき欲望の果てを実写とアニメーションを融合させ描く。「50歳の恋愛白書」「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロビン・ライトが本人役で出演。ほか、「シンデレラマン」のポール・ジアマッティ、「バグジー」のハーヴェイ・カイテルらが集結。また、映画評論家・翻訳家の柳下毅一郎が字幕監修を手がけている。東京アニメアワードフェスティバル2014コンペティション部門長編グランプリ作品。

Myレビュー

自分が自分でいることの意義とは

なんと、ハリウッド女優ロビン・ライトが本人役で、それも旬を過ぎた女優として本人役を演じている。 それだけでも驚きだがなんと本作はほぼ2Dアニメーション作品なのだ。

俳優を生身の人間ではなく3DCGデータとして働かせるという設定はアル・パチーノ主演の「シモーヌ(2002)」に通ずるものがあるがこちらはそれが当たり前になっている近未来。
ロビンは重病の子供のために自身を犠牲にしてデータ化されることを了承するというところで自分が自分ではなくなる、人間が人間で存在することの意義を問うという部分で大きな違いを感じられた。
本作の方が現実的で残酷。

アニメーション表現がまたかなり独特な世界感を醸し出しており現実と夢との間で揺れ動くロビンの不安定さがよく表現されていたと思う。

ひとつ疑問だったのは旬を過ぎたロビンをデータ化した所でヒット作に繋がるのか?というところ。ヒット映画を作れるかどうかは映画制作側の手腕に左右されてしまう話である。