【観た映画】ビル・マーレイ主演「ヴィンセントが教えてくれたこと」レビュー
鑑賞日
2015/09/27/日
ちょこっと解説
- 気難し屋爺さんと少年との交流。ラストにじんわり泣けます。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」
▼TOHOシネマズ新宿で鑑賞
Myレビュー
ラストにじんわり。
ざっくりあらすじ。 気難し屋として街で有名な老人ヴィンセント(ビル・マーレイ)。ギャンブルに女に暴言。好き勝手やってる爺さんはみんなから白い目で見られていた。そんな彼の家の隣に越してきたシングルマザー、マギーと息子オリバー。 マギーは、オリバーのベビーシッターをヴィンセントに頼むことにする。ヴィンセントは、オリバーに男としての在り方を伝授していく。気難し屋に見られがちなヴィンセントだが、オリバーにとっては信頼のおける友人となっていく。そんな中、オリバーはヴィンセントの心の傷を知る。
この映画を観た後、彷彿とさせたのがクリントン・イーストウッド監督作「グラン・トリノ」。 「グラン・トリノ」も気難し屋の老人と隣人の少年との心の交流を描いている。
ヴィンセントの気難し屋でちょっぴり破天荒な部分と、本当に気難し屋(?)という俳優、ビル・マーレイが見事にマッチ。でも心の赴くまま日々を堪能している感じ、こんな爺さん、良いなーと思ったり。
マギーとオリバーも放って置けない母子家庭。ヴィンセントのことを全く知らない二人が、なんの疑いもなくヴィンセントを受け入れ、ベビーシッターを頼むという冒頭の入りが、作品に惹き込まれる上手い作りになっている。
ヴィンセントの知られざる心の傷。 彼の本質が見え隠れするシーンでは思わずジーン。
ある時、ヴィンセントが母親に断りなくオリバーを連れ回し、それに憤慨した母マギーは二人を引き離してしまうが、ヴィンセントの本当の優しさを知っているオリバーが彼のために用意したラストがこれまたじんわり感動的。