コーヒー好き映画人の「とうきょう 映画くらしばなし」

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【観た映画】フランソワ・オゾン監督作品「彼は秘密の女ともだち」

鑑賞日

2015/08/08/土

ちょこっと解説

  • 珍しく公開初日鑑賞
  • 非常に濃ゆい、非日常感あふれる異色作
  • 俳優陣が登場人物を好演。キャスティングの妙。

彼は秘密の女ともだち

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=83490

解説(KINENOTEより引用)

普通の主婦が“特別な女友達”と出会ったことで、平凡だった毎日が華やぎ、刺激と興奮に満ちた人生へと変わり、女性としての輝きを増していく姿を描くヒューマンドラマ。監督は「しあわせの雨傘」のフランソワ・オゾン。出演は「タイピスト!」のロマン・デュリス、「間奏曲はパリで」のアナイス・ドゥムースティエ、「黒いスーツを着た男」のラファエル・ペルソナ。

Myレビュー

性差も飛び越え「愛」について深く考えさせられる新時代の異色作

ざっくりあらすじ。
大親友だったローラを亡くした主人公のクレール。
ローラが残した夫ダヴィッドと娘の様子を見に行くと、ダヴィッドが女性の格好で娘をあやしていた…。
秘密の女友達となったクレールとダヴィッド。
しかし男女の仲にも発展していき…

非常に変わった設定、ストーリー。
フランス映画というのも相まって自分的にかなり非日常。
なかなか本作のような異色作には出会ったことがないかもしれない。

ダヴィッドが女装し女性に変身している間は彼女のことを”ヴィルジニア”と呼ぶクレール。
ヴィルジニアを女友達としても慕うが、ダヴィッドとしても惹かれている。
なかなか感情移入はし辛い主人公を演じているアナイス・ドゥムースティエが魅力的。
ダヴィッド役であるロマン・デュリスも適役。
彼でなければヴィルジニアは務まらなかっただろう。

とにかくラストを各人どのように受け止めるのだろうか。
性差も飛び越え「愛」について深く考えさせられる新時代のヒューマン・ラブ・ドラマである。