コーヒー好き映画人の「とうきょう 映画くらしばなし」

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【観た映画】役所広司、本木雅弘、山崎努出演「日本のいちばん長い日」

鑑賞日

2015/08/15/土

ちょこっと解説

  • 岡本喜八監督が1967年にも映画化している
  • 重い題材だけあり重厚な映画となっている
  • 終戦70周年の今、日本国民として見るべき一本

日本のいちばん長い日(2015)

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=82602

解説(KINENOTEより引用)

「わが母の記」で第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリを獲得した原田眞人監督が、昭和史に関する著作を多く手がける半藤一利が緻密な取材を積み上げ著したノンフィクション『日本のいちばん長い日 決定版』を映画化。日本がポツダム宣言を受諾し太平洋戦争が終結した1945年8月15日に向け、その直前に何が行われていたのか、それぞれの苦悩や思いとともに描く。陸軍を背負う阿南大臣を「わが母の記」に続き原田監督と5度目のタッグとなる役所広司が、国民を思う昭和天皇を「おくりびと」の本木雅弘が、終戦に向け動く鈴木首相を「マルサの女」の山崎努が演じるほか、「ツナグ」の松坂桃李、「クライマーズ・ハイ」の堤真一らが出演。

Myレビュー

戦後70周年の今、観るべき一本

玉音放送から70年後の終戦記念日のこの日に鑑賞。
戦後70周年記念作品の本作。
ポツダム宣言受諾後、玉音放送がなされるまでの日本で最も長い一日を描いている。

その中でもとりわけ重大事件として取り上げられているのは、
降伏に反対する若手将校らがラジオ放送を防止しようと密かに企てた
”宮城事件”。
終戦日の裏側でこんなことが起こっていたことを自分は本作を見るまで知らず…
(小学校の教科書などでは触れられていたのか…?)
この作戦が成功していたとすると日本は本土決戦へ突入していたかも知れない。
そうなると今ここにいる自分は存在しなかったのかもしれないし、
日本という国自体がなくなっていたのかもしれない。
結果論的にはポツダム宣言を受諾し今日の日本が存在しているわけだが…
天皇も含め、当時の彼らの決断と行動があってこその今、と思うと
普段の映画鑑賞とは似て非なる鑑賞体験となった。

戦後70周年を迎えた今年。
日本国民として70年前のこの日のことを知るという意味でも観るべき一本である。